遺品整理を49日前にした方がよい4つの理由とは?徹底解説

遺品整理が必要になったときに、たくさんの疑問が出ることと思いますが、一番多いのがいつやるのがいいのかだと思います。

何か決まりがあるのか、早く始めることに親族はなんて思うだろうか、と心配になってしまいます。

故人がお亡くなりになってから七日ごとに初七日~四十九日を迎えるまで慌ただしく過ぎてしまい、遺品整理は片手間でやれる作業ではないため、ご遺族の気持ちの整理がつく頃が取りかかる一番ベストな時期だと思いますが、現実的には相続の手続きにも期限があり、住環境によってはなるべく早く部屋の明け渡しをする必要も出てきます。

期限が迫り焦って遺品整理を進めてしまうと、親族とトラブルになったり賃貸物件にお住まいの場合は家賃や解約料にも関わってきてしまいます。

いつやるのが遺族の負担が少ないか、メリットはあるのかを徹底解説していきます。

 

目次

遺品整理を49日前にした方がよい4つの理由とは?

最初に、遺品整理は49日前にやっておくのが一番いいです。故人様にとっても遺品整理や相続をしていかれる遺族の方にとっても早く始める方が、多方面で考えたときにベストでメリットが多いといえます。それには4つの理由がありますので順番にご紹介します。

 

遺族内で勝手に遺品処分されにくい

悪気の有る無いに関わらず、相談もなく遺品を勝手に処分したり売却したりする事例はあります。悪気無く処分が大変だろうと思い、あまり確認せず処分してしまい重要書類が紛れ込んでたりするととても大変なことになります。

故人様が亡くなられて具体的な動きを決めることなく日にちがたってしまうと発覚も遅れ、よかれと思ってやったことが遺族間で遺恨を残す結果となってしまうかもしれません。

どう見ても処分する物だとしても遺族の中には引き取りたいと思う方がいるかもしれません。

49日前に遺品整理に取りかかることで、遺族間で集まる際にも確認が取れやすくなります。遺品整理という相続にも大きく関わるデリケートな問題のため、心配事は早めになくしておくことが肝心です。

 

四十九日の法要で形見分け

故人様の形見分けをする際にも予め遺品整理をしておきリストを作っておいたり写真に収めておくと、形見分けもスムーズに行えますし、誰がどれを持っておきたいなどの意思確認も49日の法要でたくさんの人が集まる中で行うことができます。

遠方にすんでいる方が多かったり、お仕事や家庭の事情などで頻繁に集まることが難しい場合にも、49日前に遺品整理を始めることはメリットになるといえます。

家賃など契約の解除

故人様が賃貸住宅にお住まいだった場合、家賃やライフラインの固定費の契約を解除しなければいけません。今の生活に欠かせない携帯電話もその一つです。

意外と月ごとの固定費は数が多く、基本料がかかるものは使用していない月でも料金が発生してしまいます。支払い方法もクレジットカード払い、請求書払い、ネットバンキング、口座引き落とし、など多岐にわたります。

それぞれ支払先を別のもので指定していることもあります。

こういった場合でも49日前に遺品整理を行っておくことで、家賃でも最大2ヶ月(解約金や更新料にも気をつけて下さい)の負担で済むことになります。物の処分にもお金がかかりますのでなるべく早く遺品整理に取りかかれるほうがいいです。

早く心が落ち着ける

遺品整理を早く行って親族間で揉めたりしないだろうか、と心配になられるかもしれません。

しかし、遺品整理をすることで、故人様との思い出に触れ供養の気持ちが強くなり、遺品整理が終わるとともに、心も落ち着かせることが出来ます。

遺品整理は心身ともに大変な作業であることは間違いありません。いつかはやらなければいけないけど、なかなか気持ちてきにふんぎりがつかない時こそ、勇気を持って遺品整理に取りかかりましょう。

物がなくなっても故人様との思い出はなくなりません。数を減らすことでより深く思い出が刻まれるはずです。

遺品整理を49日前する場合の注意点

遺品整理は49日前にやるのがいいです、とお伝えしてきましたが、気をつけるべき注意点もあります。

早く終わらせようとして確認作業を怠ると大変なことになってしまいます。次の3つに気をつけながら遺品整理をしていくと安心です。

重要な書類を探す

重要書類と一口に言ってもたくさんありますよね。

通帳や印鑑、保険証券や身分証明書、会員権(ゴルフなど)、株券、サブスクリプションの契約書など、1カ所にまとめてあれば、把握しやすいかもしれませんが、防犯上わかりずらいところに保管されているケースも多々あります。

探すのに時間もかかりますし、どのくらい重要書類があるのかもわかりません。遺品整理をしながら見つけていくことになるため見落としがないように注意して下さい。

遺族に合意を得る

早く遺品整理に取りかかることはメリットの方が大きいのですが、遺族の合意がないまま進めてしまうとトラブルになりかねません。

そんなに早く片付けるなんて不謹慎!と言う考えの方もいらっしゃいます。しかし、49日目に故人様は新しい旅立ちをされると考えられています。

遺品整理は供養の目的も大きいため、現世に愛着のある物が残ったままだと未練が残るとも言われています。故人様の新しい出発を供養の気持ちで遺族全員と送り出せるようにするためにも、しっかりと合意を得ておきましょう。

相続放棄ができなくなる場合もある

もしも相続をするつもりがなかったのに、遺品整理をご自身が中心となってやることになってしまったら注意が必要です。

遺産はプラスの物ばかりではなく、負債となるマイナスの物も遺産となります。遺品整理を行うこと=相続の意思があると見なされる場合があります。

法律問題だけではなく、遺品整理中に「こういう遺品があったはずなのに無くなってる!」などもめ事に巻き込まれる可能性もあります。

相続放棄の考えがあるときは、遺族にきちんと理解してもらいましょう。

遺品整理を49日前にしても大丈夫なの?

遺品整理はいつ行っても大丈夫です。特別な決まりもありませんので、制約が無く、遺族間で納得されているのであれば絶対に早くしなければいけないということはもちろんありません。

ただ、現代社会において生活にマッチし、かつ様々なメリットがあるということを知っておいてもらいたいのです。逆に遺品整理以外ではやってはいけないこと、やらない方がいいことがあります。

49日の間にやってはいけないこと

49日中にやってはいけないとされていることの考え方として、お祝い事は控えた方がいいとされています。あとは意外に思われるかもしれませんが、引っ越しもやってはいけないことという考えが一般的です。

お祝い事に参加すること

お祝い事はめでたいことで是非参加したいところですが、控えておきましょう。日付がずらせないものは無理に中止にしたりする必要はありませんが、例えば結婚式に招待されて参列予定だったり、お祝いのパーティーなどは欠席の連絡をする際、不幸があったことを伝えるのはマナー的に、相手に気を使わせることになります。

49日を過ぎた後、お祝いの品とともに理由を伝えるのがベターです。

お中元やお歳暮を出すこと

お中元やお歳暮の贈り物を贈ることも差し控えましょう。毎年やりとりをされている方には喪中はがきを送り、行き違いや間に合わないときは寒中はがきで対応しましょう。

引っ越しすること

故人様の魂が現世にとどまり49日目に次の行き先が決まると考えられていることから、お引っ越しの日にちはずらすことが可能であれば変更した方がいいとされています。

契約に関わることなので難しい場合は関係各所に相談しつつ、対応しましょう。

【まとめ】

遺品整理は故人様との思い出と向き合い、供養となる大事なものです。一番大切なことは遺族の気持ちです。トラブルやもめ事になることがないようこの記事を活用して頂ければと願っています。

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