お焚き上げはいつするの?遺品の供養や料金など徹底解説

日本の風習で大切なものや思いのこもったものを焼却して浄化する供養方法があります。お焚き上げとは何か、どんなものを供養すればいいのか、お焚き上げする時期はいつなのか、
様々な疑問を徹底解説します。

目次

お焚き上げとは?

宗教的にも認められた供養方法の一つで、弔いの意味も込められています。思いがこもったものや、神仏にかかわるものを処分する時の古くからの習わしです。

神社やお寺などで焼いて供養するのですが、具体的にはお正月に神社やお寺でお守りやお札を焼いているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。それも『お焚き上げ』です。

火には清めるという意味合いもあり、火に入れ燃やす事で綺麗な状態で天に返すという思いを昔から日本人は大切にしてきました。遺品整理の時に気持ちを整理し、供養するために行う事もあります。

お焚き上げする意味とは?

気持ちを整理して処分するという意味合いがあります。物はいつか形を無くします。

もちろん何でもお焚き上げして捨てなければいけないなんてことはありません。思い入れがあったり、ゴミ箱に捨てるのははばかられるものを供養や弔いの意味を込めて処分するということになります。
悪い縁を切れる、動物の供養、取り憑いたものを祓う時にもお焚き上げの方法が用いられることもあります。

お焚き上げが必要なもの!できないものを解説

お焚き上げが必要なものと、お焚き上げが出来ないものがあります。もちろんお焚き上げしないと違法になったり罪に問われたりするわけではありませんが、お焚き上げ出来るものは、ぜひお焚き上げで供養して感謝の思いを伝えることでご自身の気持ちの整理をつけてくれる手助けとなってくれます。

お焚き上げが必要なもの

お焚き上げで供養したほうがよいとされているもの、逆にお焚き上げでができないものもあります。どんな違いがあって具体的にどのようなものが対象となるのか詳しくご紹介します。

①お守り、絵馬(神社やお寺で購入したもの)

これらの物は願掛けをして大事に扱われる事と思います。
神様や仏様に願掛けやお願いをしたものを粗末に扱ってしまう事にならないように、感謝の気持ちを込めお焚き上げをすることがふさわしいとされています。

②日本の風習で使われる飾り

七夕飾りの笹やお正月のしめ縄もお焚き上げ出来ます。
お正月のどんどやもお焚き上げの一つになります。
鏡餅にカビがでたりした時にそのまま捨ててしまうと、縁起が悪いとされています。
鏡餅は無病息災などを祈る意味がありますので、食べられない時はお焚き上げをするのが望ましいです。

③顔のついたお人形(ぬいぐるみ)

人形は姿、形が人間や動物に近い為、持つ人の魂が宿りやすいと言われています。
また、災厄を持ち主の代わりに引き受けてくれるものとも考えられ大切にされてきました。
小さい頃の思い出もあり、捨ててしまうのは心苦しいと思われる方はお焚き上げで供養する事を選択されて下さい。

お焚き上げができないもの

お焚き上げは火で燃やす処分方法ですので、以下の物はお焚き上げできませんので注意してください。

▲燃えないもの…ガラス、陶器、家電、精密機器、引火性があるもの

身近なものでいうと、ビニール製品やプラスチック製品も×です。たとえ燃えるものでも有害物質が出るものはもちろんNGです。

遺品の供養やお焚き上げはいつするの?

お焚き上げの期間は厳密に決まりがあるわけではありません。

一月、二月の年始の時期はお焚き上げをしている所が多くあります。神社やお寺に関係するものやお正月飾りなどはこの時期に持っていくといいでしょう。

手放したいものがある時は、お焚き上げ以外に儀式が必要になる事もありますので神社やお寺に問い合わせて確認してみるのがいいです。

お焚き上げしてもらう手順とは?

まずお焚き上げが可能かどうかを問い合わせせます。お焚き上げは神社やお寺だけでなく、遺品整理業者でお焚き上げをオプションで付けることができたり、お焚き上げ専門業者もあります。処分予定の物が大量だったり、重い物、持ち運びできない物の場合は業者に依頼する方が適しています。

見積もりや金額を確認し、神社やお寺であれば日時、必要な物の確認、支払いのタイミング、支払う際の表書きについての確認、お焚き上げ対象物の相談、持ち込める量の確認、業者への依頼であれば上記に加えて回収場所の確認をしておきます。

遺品を供養するときの料金!気になる相場について

遺品供養の相場についてはさまざまですが、神社仏閣などへの持ち込みは安価ですむことが多いです。業者依頼ですと処分できるものの種類も多く、持ち込みの手間はありません。費用とお焚き上げしたい品の量を目安に選択されることをお勧めします。

合同供養

費用相場:無料~一万円
料金が安く、無料で合同供養を行っている業者やお寺もあります。
合同なので、依頼のあった遺品をまとめて供養するため日付を選ぶことが出来ず立ち会う事もできません。

個別供養

費用相場:二万円~七万円
合同供養では出来なかった事が出来ます。(日程調整、立ち合い)
故人の品のみを個別に供養するので合同供養よりも高額となります。

現地訪問供養

費用相場:二万円~七万円
指定場所に僧侶が訪問して供養してくれます。
供養に必要な物は業者側が用意してくれる場合とご自身で用意する場合がありますので確認が必要です。

お焚き上げでの供養

費用相場:無料~一万円
無料で出来るものはどんど焼きでお焚き上げ出来るものになります。(人形やぬいぐるみ、写真、神社で購入したお守りなど)
遺品のお焚き上げは大きさによって異なり、目安としては段ボール一箱分で一万円程度と考えておくといいです。

神棚、仏壇の供養

費用相場:数千円~八万円
神棚や仏壇もお焚き上げしてもらえます。
神社仏閣だけでなく、購入店舗でも回収、供養をしてくれるところもあります。
合同供養であれば比較的安価に住む傾向にあります。

まとめ

お焚き上げをいつするかよりも、大事なことは故人様や思い出の品を供養するという気持ちです。もちろんこの日にしなければいけないということもありませんが、きちんと供養してご自身の気持ちの整理をつけるきっかけとするためには必要な儀式といえます。

神社仏閣を利用したり、遺品整理業者を利用したり、組み合わせも人それぞれです。たくさんの選択肢の中からご自身に最適な方法を選んでください。

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