ゴミ屋敷が近年社会問題となっています。少し前までは高齢男性の一人暮らしでゴミ屋敷は発生しやすくテレビで取り上げられているのをご覧になった方も多いのではないでしょうか?
ゴミを自ら集めてしまうタイプの外からパッとみてわかるゴミ屋敷を作り出してしまうのは、高齢の一人暮らし男性が多いようです。ゴミ屋敷の家主の方にとってはゴミではない、価値あるものを集めているという特徴があるので、大事なものを他人に処分されたくないとの思いから行政が介入して指導していく、ということが一般的ですが、理解を得るのも作業をしていくのもかなり時間を要するようです。
近年問題になっているのは外から見ただけではわからない、社会生活も問題なく送れている若い女性、特に看護師や医療に携わる人のようです。この二つの違いはゴミ屋敷と認識しているかしていないかの違いです。なぜ特定の職業に携わる人のゴミ屋敷率が上がってきているのかまとめてみました。
ゴミ屋敷になりやすいのは女性看護師!理由とは?
看護師のお仕事はとてもハードです。基本的に時間的に不規則、体力仕事で専門的知識も必要なため勉強もたくさんされることと思います。
コロナ禍においては長時間労働や、感染と隣り合わせの環境で精神的にも緊張感の漂う状況だったのではないかと予想できます。家に帰ってホッと一息ついて家事をやろう!!と思ってもなかなか体もやる気もついてこないというのが現状のようです。
看護師は仕事的に不規則になりやすい
人はいつ病気になったりケガをしたりするかわかりません。医療関係のお仕事は常に繁忙期の状態で、人手不足、きっちり時間通りにみんな帰りましょう!とはなりにくい職業のた勤務時間もめ不規則になってしまいます。
同じ看護師さんでも比較的生活リズムが乱れにくいクリニックに勤務されている看護師さんと、緊急病棟があるような24時間体制の病院で勤務されている看護師さんとでは勤務体制の不規則差は歴然です。
ゴミ出しのルールも決められた時間に出しましょうというルールになっている地域がほとんどです。夜勤の後ゴミ出しの時間に間に合わずゴミを溜めてしまった。一度ならゴミ屋敷になることはありませんが、数回続いてしまうだけ室内は確実にゴミ屋敷へとなっていきます。
精神的ストレスの負担が多い
医療関係のお仕事は精神的ストレスがかかりやすい仕事です。特に看護師は医師よりも患者さんやご家族に接する時間も多く、患者さんの中には精神的に不安定であったり、医師に言えない不満や不安を吐露したり、無理難題を押し付けることでストレスのはけ口として看護師につらく当たる人もいます。
接客業のような細やかな気遣い、具合の悪い方を相手にするという神経を使う仕事のため気の抜けない状況です。一瞬で判断をしないといけないというストレスは想像を絶するものがあります。
自分のことは後回しになりやすい
日々人のお世話をする看護師の方は自分のことにまで手が回らず後回しになってしまう傾向が強いです。自分の身の回りのことを整えるだけでも簡単ではないところ、人のお世話や看病はその何倍も負担がかかってくるでしょう。
人の生死に関わる責任重大なお仕事ゆえ、責任感が強い方も多く、プレッシャーの中で一日の勤務を終えて、家路につく頃には疲れのピークを迎え、ますます自分のことは後回しになってしまいます。
ゴミ屋敷になると問題が増える
ゴミ屋敷化が進行してしまうと様々な問題が出てきます。ゴミが溜まっていくストレス、不衛生な環境を自覚していてもこの状況を自分でどうにもできず、行政や業者に相談するのも家の中を見られるのは恥ずかしい、片付けられないなんて変に思われるんじゃないかなどの不安もあり、解決に向けて動き出すことが難しくなっています。
周りの方の迷惑になってしまうとますます辛くなってしまうので、問題が増えてしまう前に早期解決を図るほうがご本人にとっても最善です。
近隣と揉める
ゴミ屋敷化してしまうと室内だけだから大丈夫だろう、と日常的にゴミがある状態が当たり前になってしまい、近隣住民の方に迷惑をかけている可能性に気づけなくなってしまう可能性がでてきます。
集合住宅だと特に匂いや害虫は一部屋の問題ではなくなってしまいます。
近隣の方と揉めてしまうと生活しにくくなってしまうため気を付けた方位がよさそうです。
異臭が発生する
ゴミが溜まると絶対に異臭を放ちます。夏場は特に室内も温度が上がりゴミの腐敗スピードも速いです。腐敗することで悪臭やカビが生え精神衛生上、よくありません。室内に臭いが染みついてしまうと後々のお掃除も大変になってしまいます。
害虫が発生する
ゴミを放置するということは害虫を呼び寄せエサを与えることになってしまいます。散らかった部屋は害虫にとっては隠れやすく住みやすい環境といえます。一度害虫が発生してしまうと駆除するのはとても大変です。
害虫は生命力も強いので卵など産みつけていると、いつどこから虫が発生するかわからない部屋となり安心して暮らせなくなります。
感染症など引き起こす
もっと怖いことは感染症のリスクが発生することです。ゴミを放置し始めると匂いが外に漏れる心配から喚起をしなくなる方が多いです。そうなると密閉状態でゴミから病原菌が発生した場合、喚起をしないままだと病原菌は増え続けていきます。空気の流れも変わらないため滞留し、感染症を引き起こすことにつながっていきます。
ゴミ屋敷にならないための対処法
ゴミ屋敷にならないようにするには、少しの工夫をしていくことで避けられます。習慣化するまでは大変に感じるかもそれませんが、ご自身の健康のためぜひ取り組めることから意識してみてください。
定期的にゴミを捨てるように計画する
お仕事の都合上、不規則な時間になってしまいがちな看護師さんですが、定期的にゴミを捨てるように計画をしてみましょう。一か月で計画することが難しい場合は、一週間でこの日とこの日は時間的にゴミ出しができそうだからこのゴミを捨てられる!という風に決めてしまいましょう。忘れてしまわないように、まずは直近の曜日を意識してゴミ出しをしましょう。
ストレス発散
ゴミ屋敷の中に住んでいたいと願う人はあまりいないと思います。部屋の中が散らかっているとそれだけでストレスが増えてしまいます。部屋を片付けることはストレス発散にもとても効果的です。部屋の片づけが苦手な人は、掃除以外でもストレス発散をすることで気持ちに余裕が生まれ、身の回りが整うようになるいい循環になっていきます。
どうしてもゴミ屋敷で困ったら業者に頼む
お仕事も忙しく掃除する時間がとれなかったり、自分ではもう手遅れかもしれない、と感じるときは業者に頼むことも視野に入れてみましょう。
思い悩んで状況が悪化したりご近所さんからクレームが出てしまうと後悔することになります。清掃業者や、家事代行サービスで対応してもらえます。ゴミの量や部屋の広さ、数、どれくらいの人数が必要かなどで料金は変わってしまいます。
どちらの業者を利用するにしてもゴミ屋敷化が進んでしまうと料金も高額になってくるので、できるだけ早い依頼のほうが金銭的、精神的、健康的にもいいです。
【まとめ】
ゴミ屋敷も一昔前とはイメージが違ってきました。固定観念にとらわれず、女性でもゴミ屋敷と無関係ではないこと、人とのつながりを持ち、人を部屋に招いたりする機会を持つだけでも片付けが苦ではなくなっていくでしょう。
頑張っている世の中の女性、医療関係の方、特に看護師さん、一人で頑張りすぎず、周りを頼ってみてください。
頼りにくい場合は業者を利用しましょう。お片付けのプロが対応してくれるので安心です。ゴミ屋敷とは一日も早く決別しましょう。
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