不法投棄はいけないこと。というのは誰もが知っていることです。
では、どれくらいいけないことで、犯罪行為になるのか、どんなものをどこに捨てるのはダメなのか、誰にもバレなければ大丈夫なのか、詳しく書いていきます。
不法投棄とは？
廃棄物(ゴミ、不要品など)はルールに従って処分しないといけません。要はゴミ出しのルールは守りましょう。と言うことなのですが、これは法律で定められていて、決められた場所以外の場所にゴミを捨てることを『不法投棄』といいます。
個人でも法人でもルールを守らなければ罰則があり、悪質性や常習性が認められると罰金刑だけではなく実刑ということもあります。
家庭ゴミを不法投棄したらバレる？
大きな家具とかはバレるかもしれないけど、ちょっとしたゴミならどこに捨てても大丈夫でしょ？？
本当にそうでしょうか？
例えばコンビニの袋にゴミを入れて歩きながらポイッと捨てる、ポイ捨ても不法投棄です。これが自分の家の前や庭に投げ込まれていたら、と考えると不愉快ですし、もし見ている人がいたら注意をされるかもしれない、通報されるかもしれない。かなりリスキーです。
今は防犯カメラがついていたりたくさんの【目】がありバレない、とはいえません。ドキドキしながら捨ててしまうよりも家に持ち帰ったり、適切に処分した方が精神衛生上もいいですね。
廃棄物の中に情報がある
自治体によっては不法投棄をとても重くとらえているところもあります。収集日以外にゴミが捨ててあればゴミを開封し個人を特定する情報が無いか探すことを許可していたり、収集日の決められた時間まではゴミ置き場を施錠しているところもあります。
ドラマで刑事さんが容疑者のゴミを調べたりするシーンを見たりしたことがあるかと思いますが、いらないと思って捨てているものの中にはたくさんの情報があります。
シュレッダーにかけても再生ソフトや手作業で復元できた事例もあります。大事な個人情報が流出する心配を防ぐためにもゴミ出し方法には気をつけた方がいいといえます。
防犯カメラなどでバレる
防犯カメラがあれば、一発でバレてしまいます。
不法投棄を暴く目的でつけているところは少ないと思いますが、防犯のために、安心して暮らせるように取り付けてあるところがほとんどです。
必要となれば証拠品として提出されることもあります。普段どこに防犯カメラがついているかなどなかなか意識しないと思います。つい出来心で！…が大事になってしまう可能性も充分にあり得ます。
不法投棄は犯罪？罰金の金額は？
不法投棄は犯罪です。廃棄物処理法違反となります。
不法投棄自体も犯罪行為ですが、捨てる場所によっては、追加で罪に問われます。道路にポイ捨て→廃棄物処理法違反＋道路法違反ゴミを捨てた場所が私有地だった→産廃物処理法違反＋建造物侵入罪こう書くとなんでも罪になりそう…と不安になられるかもしれませんが、決まった場所に決められた方法、種類、日時、を守っていれば心配はいりません。
個人の場合
罰則は5年以下の懲役、1千万円以下の罰金または併科と規定されていますのでかなり重大な法律違反ということがわかります。
ゴミ捨てがこんなことになるなんて衝撃ですが、悪質であったり常習性などが疑われればこの規定が適用となる可能性があります。ご自身がゴミ出しをしてもいい場所以外でのゴミ出しはしない、と決めておいた方がいいでしょう。
法人の場合
3億円以下の罰金
法人にも罪が科せられます。山中にゴミを遺棄したりすることはもちろん、不用品回収等でお客さんから料金をもらっているのに適切に処分しない、不法投棄目的で不要品を回収することも罰則の対象となります。
不要品回収業者に依頼して処分したのに警察から連絡があり引き取りに行った、と言う事例もあります。
不用品回収業者も慎重に選ぶようにして下さい。
計画的な不法投棄の場合
3年以下の懲役、300万円以下の罰金または併科初めから適切に処分するつもりが無く収集したものを不法投棄することを計画的な不法投棄とみなされます。
不用品回収などで必要なものだけ手元に残し、不要なものは海や川、空き地や山林などに捨てることも計画的と判断されます。
不法投棄だけでなく場所によっては別の罪が追加されることもあります。例）河川法違反
コンビニで捨てても不法投棄になる
24時間営業しているところが多く、サービスも商品も充実してるコンビニを利用されたことが無い方はいないと思います。コンビニの出入り口付近やコーヒーメーカー付近にゴミ箱が設置してあります。
そこに注意書きが書いてあることがあります。
「家庭ゴミは持ち込まないで下さい」
家庭ゴミは、車の中のゴミも含まれます。あまり厳しくとがめられることはありませんし、店員さんがサービスの一環として捨ててくれています。ついついやってしまいがちですが、この行為も『不法投棄』となってしまいます。
【まとめ】
ゴミ出しと不法投棄は切っても切り離せない関係です。
こんなことで罪に問われるの？！とビックリされたかもしれません。しかし、厳密なルールがあるからこそ清潔で快適な環境が維持できるという側面もあります。これからもルールを守ってゴミ出しをしましょう！
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