亡くなった人の部屋を片付ける方法を分かりやすく解説!

誰しもに必ず訪れる『死』。逃れることは決してできず大切な人が亡くなってしまったら、悲しむ間もなくやらなければいけないことや手続きがたくさんあります。

その中でもたくさんの時間を使う作業が亡くなった人のお部屋や物を片付ける=【遺品整理】となります。相続も関係する大事な作業となるため、気持ちを落ち着かせながらも期限を決めて向き合わなければいけません。遺品整理の作業手順や誰がやるのか、片付け方法まで分かりやすくご紹介します。

目次

誰が亡くなった人の部屋を片付ける手順

まずは、亡くなった人の部屋を誰が片付けるのかを決めます。遺品を整理するということは、故人様の所有物の選別をするということになり、相続の意思があるとみなされるため、相続人によって執り行われるのが一般的とされています。

相続を放棄されたい、相続の意思がない方は遺品に触れることはせず、遺品整理業者に依頼したり行政や自治体に相談して指示を仰ぎましょう。

次にいつからいつまでに片付けを終わらせるのかのスケジュールと期限を決めます。故人様の環境や、ご遺族様の環境で期限の幅は大きく変わることと思います。

同居されていたり、持ち家で物件のその後の活用の予定がない場合は、ご遺族様のタイミングで決めていただくのがいいでしょう。別居や賃貸物件にお住まいだった場合や、物件をリフォームしたり活用される予定があられる場合は、予定に合わせて片付けを行う必要があります。

通常は相続人が片付ける

通常、亡くなった方のお部屋のお掃除は、相続に関係する人、親族、ご遺族の方で行われることが多いです。亡くなった人の大切にしていたもの、思い出の品を整理するため、お家への出入りが頻繁であったり、性格や生活環境を把握していれば、だいたいどこに何が保管してあるかなど、想像がつきやすくお片付けもしやすいという利点ももちろんありますが、故人様のお部屋を片付けるということは、その先の相続に直結する行為となります。相続の意思のある方は、遺品整理のお片付けを通して、資産や財産の確認をしていくこととなります。

 

片付けるのは四十九日の法要あたり

お部屋を片付けるのと同時に形見分けもしていくこととなりますが、遺品整理、形見分けも非常にトラブルを引き起こしやすい作業となります。親族間でしっかり話し合いをし、遺品整理の方向性や、誰が中心となって作業するのか、最終期日など、決めておいたほうがいいことは多岐にわたるため、親族の方が集まりやすく故人様に関することを話しやすい【四十九日の法要】を目安にしましょう。

賃貸物件にお住まいだった場合は、賃料や手数料、解約料が発生してしまうため、早めに決断しましょう。

精神的にも片付ければい場合は時間を置く

いろんな期限があったとしても、いざ取り掛かると辛く大変な作業のため、思うようにお片付けに取り組めないこともあります。あらかじめ、こういうものしか残さないでおこうと決めていても、精神的に不安定だと迷いも生じて決断できなくなり手が止まってしまうのは当然です。そういう時は、あまり無理をせず、精神的に落ち着くのを待ちましょう。遺品に触れると感情が大きく変化しやすいです。

そのような感情の中で無理に片づけを進めてしまうと、必要なものを処分してしまったり、形見分けの品を傷つけてしまったりすることがあり、後悔やトラブルのもとになりかねません。期限を決めるのはもちろん大切なことではありますが、ご自身の精神的な安定も忘れないようにしてください。

亡くなった人の部屋を片付ける方法とは?

基本的にはお引っ越し作業と思っていただくとイメージが付きやすいと思います。大きく違う点は自分のものではないものを整理していくという点です。

故人様の所有物は遺品整理することによって、次の保管先や所有者が変わることになります。形見分けや財産以外のもの、思い出の品など以外はリサイクルや処分、供養のお焚き上げという流れで進めていきます。

片付けるスケジュールを考える

参加される方たちとのスケジュールの調整や大型家具を運搬する段取りや手配、片付けに必要なものの準備、この日はどことどこを片付けるのか、何時間片付けをするか、終了日を決めてスケジュールを立てていきましょう。予備日を取っておくといざというときに焦らずにすみます。

片付ける道具を準備する

・ゴミ袋(地方自治体でのルールに合うもの)

片付け先でのごみ回収の日まで日にちが開く場合は持ち帰りすることも考慮しご自身の自治体対応のゴミ袋のご用意も必須です。

・段ボール(大型、中型、小型)

処分するものが多いと予想される場合は大型の段ボールを多めに用意すると運び出しの負担が少なくなります。

その他必需品

・カッター、はさみ ・本などをまとめられる紐 ・ガムテープ ・マジック ・作業用のゴム手袋、水回り用のゴム手袋
・マスク ・緩衝材(骨とう品などを傷つけないためのプチプチ) ・掃除道具一式(バケツ、ホウキ、ちりとり)
・雑巾(空拭き用と水拭き用で最低でも二枚以上)

準備するものもかなり多くなりますので、すべてを一気に持ち込むのではなく、その日のスケジュールに合わせて不要なものは持ち込まないようにすると、お片付けがスムーズに進みます。

片付けは部屋ごとにすると効率的

参加される人数が多い場合でも一部屋ずつ片付けることをお勧めします。貴重品や通帳、契約書類などが保管してありそうな場所は一番先に取り掛かりましょう。

一般的にリビングや寝室、故人様の個室などに保管されていることが多いので、一部屋づつ確認をしながら片付けを完了させていくと、貴重品や形見分けの品を紛失するリスクはなくなります。

一部屋ずつ片付けを終わらせていくことで機関のかかる箇所がわかり、スケジュールの見直しや時間短縮にもつながります。

遺品を分類する

遺品は3種類に分類しましょう。

段ボールに『保管』『処分』『売却、または買取』と明記して分けて入れていきましょう。判断に迷うものは『保管』に分類し、未使用品は『売却、買取』に分類するととても作業がわかりやすくなります。段ボールに入りきらない家電製品などはリサイクルになるものと買取対象になるものがありますのでリサイクル業者に査定してもらいましょう。

どちらも対象にならない場合は、不用品回収業者を依頼したり、地方自治体の処分方法に従って処分することとなります。

不用品は処分

自治体によって独自のゴミ出しルールがある場合がありますので、確認をしてください。

少量の場合は持ち帰りや自治体回収でも問題ありませんが、大量にある場合はご近所への迷惑となりクレームになる恐れもありますので、不用品回収業者を利用しましょう。

一度に大量に運び出せるため費用は掛かってしまいますが、片付けもしやすくなります。買取を行ってる業者もあるため家具製品なども相談をしてみると買取ってもらえる場合もあります。

仏壇などはお焚き上げ

魂が宿るもの(位牌、仏具、人形)を処分される場合はお焚き上げ処分することをお勧めします。魂を抜いて供養することをお焚き上げといいます。購入した仏壇店や神社.お寺、遺品整理業者でもお焚き上げのサービスやオプションを付けられたりもします。

亡くなった人の部屋を片付け!業者依頼する場合

ご自身や身内で片付けを行うことが困難だったり、日にちがない場合は、業者依頼も選択肢に入れてみてください。労力や精神的な負担の軽減になります。その際は、数社見積もりを取ること、早く対応してくれるところ、料金について明快であることを基準に探してみてください。

自分でできない場合は業者に依頼する

遺品整理のイメージはお引っ越し作業がイメージしやすいと言いましたが、実際にはお引っ越しではないので、思ったよりも大変な作業であることは伝わったことと思います。

心情的にもですが、一人で進めていくのは期限がある場合、かなり難しいと思います。正規の業者はきちんと遺族の気持ちに寄り添いながら遺品整理を進めてくれますので、安心して任せられる業者を探してみましょう。

業者の選び方とは?

遺品整理業者も近年増えてきました。残念なことですが、悪質な業者もいますので、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。いい業者探しの目安としては、もちろんですが遺品整理業の許可があるか、遺品整理士の資格を持った人が在籍しているか、作業実績が多いか、オプションにはどんなものが対象か、など気になることわからないことは必ず確認して契約をしましょう。

現地まで見積もりに来てもらい、説明を聞き納得して依頼すると

【まとめ】

亡くなった人の部屋を片付けることは、相続も関係してきますし、形見分けの配分などとても重要な作業となります。親族の方の精神的な不安や肉体的な労力、時間もかかります。

慎重に進めていても、トラブルの引き金となってしまうことも少なくありません。遺品整理に立ち会うことは生涯、そう何度も経験することではないかもしれません。何度もないことだからこそ後悔もトラブルもない遺品整理にしていただければと思います。

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